朝起きた時、仕事の合間の休憩など、コーヒーはさまざまな場面で飲まれているでしょう。
私たちの生活になくてはならない存在のコーヒーですが、コーヒー豆の成分についてご存じですか。

 

コーヒー豆にはカフェインが含まれているということは広く知られていますよね。
コーヒー豆の成分はカフェインだけなのでしょうか。

 

実は、コーヒー豆には、カフェイン以外にもさまざまな成分が含まれています。

 

コーヒー豆に含まれるカフェイン以外の成分について

コーヒー豆には、カフェイン以外の成分も含まれています。
ポリフェノールの一種のクロロゲン酸という成分です。

 

このクロロゲンという成分は、カフェイン以上にコーヒー豆に含まれている量が多く
コーヒー豆の苦味や香り、色の元となる成分なのです。

 

ポリフェノールは、植物の多くが持っている物質です。
また、強い抗酸化力をもちポリフェノール自身を活性酸素から守っています。

 

このポリフェノールが持つ抗酸化力には、さまざまな効果を期待することができます。
抗酸化力により細胞の老化や劣化を抑え身体を若々しく保つ効果が期待できるとされているからです。

 

また、コーヒー豆にも含まれるポリフェノールは
がんや動脈硬化、糖尿病などの予防にも効果があるとされています。

 

このようにコーヒー豆に含まれるポリフェノールには、健康に対して良い効果が期待されています。

 

ポリフェノールには、他にも身体への効果が期待されています。
例えば、ポリフェノールによって内臓脂肪の蓄積を抑制する効果。

 

この効果は、具体的には食事で摂った脂肪の吸収を抑えると同時に対外へ排出する働きです。

 

コーヒー豆に多く含まれるポリフェノールですが、コーヒー豆以外の飲み物や食べ物にも含まれています。
ポリフェノールが含まれる代表的なものとして赤ワイン、チョコレート、ブルーベリーなどです。

 

これらの食べ物にもポリフェノールが多く含まれているため、
他の食材からもポリフェノールを摂ることができるのではないでしょうか。

 

コーヒー抽出時に濾されてしまうコーヒー豆に含まれる成分

コーヒー豆に、カフェインと体にとって効果が期待できるポリフェノール以外の成分もあるのでしょうか。
コーヒー豆には、数百種類もの成分が含まれているとされています。

 

その中でも成分が多い代表的なものは、糖質、脂質、タンパク質、腐植酸です。

 

糖質ときくと、意外ですがコーヒー豆からコーヒーを抽出する前の豆の主成分は糖質です。

 

コーヒー豆を焙煎することによってカラメルとなり、コーヒーに甘みが与えられ、
ポリフェノールと結びついてコーヒー特有の色となります。

 

しかし、コーヒーを抽出するときに濾されてしまうためコーヒーに糖質が残ることはほとんどありません。

 

次に、コーヒー豆には脂質が含まれます。
コーヒー豆の脂質も、豆の状態の時の主成分となります。

 

脂質も糖質同様、コーヒーを抽出するタイミングで濾されてしまいますが、
抽出方法によってはコーヒーオイルとして残ることでコーヒーの濃厚な香りとコクとなります。

 

糖質、脂質以外のコーヒー豆の成分はたんぱく質です。
このたんぱく質もコーヒーが豆の状態の時の主成分となります。

 

コーヒー豆を焙煎する時に、糖質と一緒にポリフェノールと結びついて
コーヒー特有の色を作り出すのがタンパク質の成分です。

 

また、糖質や脂質同様に、コーヒーを抽出する際に濾されてしまうため、
コーヒーにはこれらの栄養成分は残っていないので、カロリーももちろんありません。

 

コーヒー豆の成分と聞くとカフェインが一番に思い浮かびます。
本来、コーヒー豆にはさまざまな成分が含まれています。

 

しかし、焙煎してコーヒーを抽出するタイミングで、その成分はほとんど濾されなくなってしまいます。

 

身近な飲み物コーヒーですが、カフェイン以外にもさまざまな成分が含まれているようです。